あの場所はまだ残っているだろうか。
俺と、彼と、仲間達が辿り着いた
最期の場所。
幸せだった。
今思えばほんの僅かな時間だったとしても
俺にとっては幸せな時間だった。
あの事件さえなければ
その幸せは永遠に続いただろうか。
俺は神など信じない。
俺から一番大切な者を奪った神など。
全てを敵に回しても
アイツさえ居ればそれで良かった。
この世界を失っても
アイツが笑ってくれるなら、それで…。
俺の知るアイツはもう居ない。
だが、もしも神が居るのなら。
もしも許されるのなら…
俺はもう一度、アイツに会いたい。
丈、お前に…逢いたい。