感情を表に出さないのは
昔からの『癖』みたいなものだ。
戦士としては得だが
それはどうも俺だけではないらしい。
俺に比べたら奴の方が余程
無表情だった。
しかし。
これは俺の気の所為だろうか。
無表情を貫いてきた俺とクラブ。
その2人が2人して
丈に表情を与えられた様な気がする。
丈の存在が俺を変えた。
そして、
彼の存在は敵をも変える。
お前の前ではポーカーフェイスも通じない。
或る意味最強の存在だな。
この『鉄面皮』の疾風ともあろう男が
お前の前ではタジタジだ。