No. 055:天使様【嘘つき】


大人はみんな嘘吐きだった。

だって、いつまでたっても
どんなに望んでも
太陽は昇らない。

冷たい雨が体に当たり、
私達は少しずつ消えていく。

天使様が来てくれないと
私達は滅んでしまう。

私を助けてくれた天使様は
紅い羽を持っていた。
話に聞いた
太陽の様な真っ赤な羽。

きっと、太陽を運んでくれる。
あの人なら。

丈お兄ちゃんなら。

Copyright(C)2008/05/20 Itsuki Morimoto All rights reserved. designed by flower&clover