No. 055:天使様【嘘つき】
大人はみんな嘘吐きだった。
だって、いつまでたっても
どんなに望んでも
太陽は昇らない。
冷たい雨が体に当たり、
私達は少しずつ消えていく。
天使様が来てくれないと
私達は滅んでしまう。
私を助けてくれた天使様は
紅い羽を持っていた。
話に聞いた
太陽の様な真っ赤な羽。
きっと、太陽を運んでくれる。
あの人なら。
丈お兄ちゃんなら。
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