己の罪を意識した事は、有るか?
存在を『罪』を感じた事は、有るか?
あの子は…生まれて来た事、そのものを
己の『罪』と認識している。
あの子は…被害者でしかない。
この世界の、別次元の、全ての場所と時間に於いて
あの子は『被害者』でしかないのだ。
それを『罪』と云うのなら…
全ての生きとし生きるものを私は憎むだろう。
理解の浅いもの達と、嘲笑するだろう。
私に出来る事は…
あの子の『罪』の意識を取り去ってやる事。
その時が刻一刻と近付いているのを感じている。
全ての終焉。
過去との決着を。