No. 062：ソナチネ【ピアノ】

浅い眠り。
耳に残るあのメロディ。
ピアノをよく奏でながら
あの人は優しく微笑んでいた。

優しいけど、悲しげな微笑。
その意味を、我々も又共感していた。

是程迄に似通った者同士
惹かれ合う運命に在ったのだろうか。
あの人が我々を想う様に
我々も又、あの人を守りたかった。

ピアノの音を思い出しながら
この胸の痛みに苦しむ。

貴方の望みを叶えたかった。
しかし…現実は、どうだろう？