「アルカロイドだな」
召喚した女神の知恵を拝借し
タラークが説明している。
古代文明において存在していた
『植物塩基』とか云う存在らしい。
そんな物がどうしてこの時代に?
俺の疑問は、その直後に呆気無く解決した。
「『クリスタルマーカー』が使用したみたいだな」
「『クリスタルマーカー』が?」
「あぁ。何に使ったのかは判らんが
この物質は良くも悪くも生体に影響を与える」
「…成程ね。生体兵器にでも使用したか」
「可能性は高いな」
地面に残る白い痕跡を激しく睨み付けながら
俺はそっと呟いた。
「絶対許さねぇからな…」