【火】 004:FireFly

陰陽五行50題

闇夜に淡く輝く光。
それは何とも頼り無げに。
儚く消え去りそうな程。

「あれは?」
「蛍だ」
「ホタル…?」

キリークの問い掛けに答えたものの
その後が続かない。
ウーンの瞳の輝きも
蛍のそれと重なって見えた。

「未来永劫には続かない光。
 だからこそ命の輝き同様
 何とも言えない重みを感じる」
「タラーク…」
「そうだよな、ウーン」

タラークの言葉に
ウーンは微かだが頷いた。
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