No. 023:ダイイングメッセージ【つま先】


ふと、違和感が生じた。
被害者の足元に。

「あれ?」

何だろう。
確信は出来ない。

だからロクさんを呼んで見てもらった。

「…大手柄だな」
ロクさんは髪を大きな手で撫でながら
非常に喜んでいた。

「こりゃ凄い証拠になるぞ」
違和感が確信になった瞬間だった。

間もなく犯人は逮捕。
あっけない事件だった。

そう思えるのは…
あの違和感を見つけた瞬間。

つま先に残る殺意。
刑事だから感じたもの、なんだろうか。

とにかく事件は解決した。
これでホトケさんも
安心してあの世に逝けるだろう。

そう…思いたい。

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