「願い」
きっとそれは人それぞれに形を変える物なのだろう。
ならば…私の「願い」は何だろうか?
きっと、それは二度と叶わない物。
どんなに求めても、決して手に入らない物。
そう…。あの日を境に、私の手から消えていった。
昔に戻れたら良いのに。
あの頃のように、3人…笑いながら
剣技を磨いていた昔のように。
今は何よりも、「昔」が恋しい。
何を犠牲にしても戻れるのなら…戻りたいものだ。
叶わぬと解っているからこそ、願わずにはいられない。
その為にあらゆる物を失う事になったとしても、
例えそれが私自身の命であったとしても。
この先に待つ悲劇を回避出来るのだとしたら、
私は喜んでこの身を捧げるというのに…。
時は訪れたらしい。
扉の向こう側で、激しい爆音が響く。
…これが、私の運命か。
ならば親友(とも)よ。
心おきなく戦おう。
共に心残りの無いように。
互いが信じる者の為に……。 |