真実に辿り着いた時から、
笑えなくなっていた。
心の奥底に眠っていた記憶。
父さん、母さん、弟と過ごした
とても…とても短い日々。
母さんから与えられた紅い瞳と翼。
そして、父さんから教えられた亜種人類…
いや、ライカンスロープの戦士達の姿。
この惑星との因果関係。
全てが結び付いた時
この心に去来したのは【諦め】だった。
何に対する諦めなのかは
忘れてしまったけれど
それから俺は【作り笑い】を
覚えた様な気がする。
いつか又、心から笑える日が来るんだろうか?
…来ると、良いな。