| Data.5-1 |
|---|
「間も無くアクエスに到着します」 真帆のカウントに合わせて 全貌を明らかにする惑星アクエス。 その美しい自然の姿に 乗組員達は思わず息を飲んだ。 「綺麗…」 「まるで、地球みたいだ」 「昔の地球そのものだよな。 こんな事って有るんだ…」 「地球に帰って来ちゃったんじゃないの?」 「まさか…。でも、本当に綺麗な星…」 口々にアクエスの美しさに感嘆の言葉を呟く。 そして、美しき我が故郷…地球に思いを抱く。 そんな中、中西は島に報告を入れた。 「艦長代理」 「…どうした? 中西」 「アクエスより通信入りました!」 「メインパネルに映してくれ」 「了解しました!」 スクリーンパネルに映し出されたのは初老の男であった。 彼がこの惑星アクエスの代表者なのだろうか。 『ようこそ、異星からの訪問者よ。 此方は水の惑星、アクエス。 女王陛下に代わりまして、 神官長である私、エアが御挨拶させて頂きます』 「私は天の川銀河第三惑星 地球所属、 宇宙戦艦ヤマト 艦長代理の島 次郎と申します。 この度の我が艦の申し入れに対し 快く了承戴けました事、感謝しております」 『我が星がお役に立てそうで安心致しました。 では、着艦ポイントに誘導致しますので 此方の指示に従って移動をお願いします。 我々は停泊地にて皆様をお持ちしております』 「解りました。此方こそ、宜しくお願いします」 通信終了後、直ぐに着艦ポイントと誘導経路が ヤマト宛に送信されてきた。 神官長エアの言葉には一片の嘘も無いのだろう。 漸くヤマトに束の間の休息が与えられる。 「誘導に従い、ヤマトを着艦する。 総員、配置に就け!」 島はそう号令を出すと、 自身は足早に第一艦橋を後にした。 艦長への報告の為である。 ヤマトにとっては久々の着水。 波に揺られるその様子は 久々の海を静かに味わっているかに見える。 随分と回復したらしい古代は 島・上条・小林・美雪を同伴させて アクエスの女王と面会するべく ヤマトを降りる準備をしていた。 「杖は要らないんですか? 艦長…」 「あちらの最高責任者と面会するのに 杖を突いてちゃ失礼だろう、上条。 俺はもう大丈夫だよ」 「無理しちゃって…」 「俺、此処に着いて来ちゃってるから コスモパルサー回せませんよ?」 「美雪も小林も、人を年寄り扱いするな!」 「年寄り扱いじゃなく、怪我人扱いよ」 「…むぅ……」 心配なのか、それともからかっているのか。 若者達の言葉に、古代は苦虫を潰した様な 表情を浮かべていた。 |