| [24] 桐生 合流 |
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「お早う御座います、皆さん」 翌朝、刑事部屋に颯爽と笑みを浮かべて 桐生が現れた。 松田は苦虫を潰した様な表情を浮かべている。 「…誰?」 「一兵、お前の前任」 「あぁ、噂のインターポールか。 俺はSWAT出身だが」 「桐生です。リ・ュ・ウ!」 挨拶もそこそこに、 桐生は大門に1冊のファイルを手渡した。 「これは?」 「今、俺が追っているヤマなんですが…」 資料にざっと目を通し、大門は軽く頷いた。 「ペイの大物取引か…」 「えぇ」 真剣な眼差しで桐生は言った。 「近々 この近辺で行われると云う情報迄は 入手出来たんですが…。 しかし…」 「確かにお前さん一人で請け負えるヤマじゃないな。 大さん、此処は一つ…」 谷の意見に大門は相槌を打った。 「お! 久々にリュウと組むか!!」 「ヘマしなさんなよ、リュウ」 「リキさんもゲンさんも、腕鈍って無いでしょうね?」 悪態を吐く桐生に、 源田は軽く拳骨を食らわせた。 「で、さっきから気になってたんだけど。 其処の美女、誰?」 「沢渡 咲樹さん。 大門軍団の紅一点っすよ、リュウさん」 北条はそう言うと、咲樹にウィンクして見せた。 「へぇ…。華やかになったもんだね、軍団も」 「でしょ?」 桐生は得意のフランス語で 気障に挨拶する。 「Nous pouvant se reunir, il est honneur, la fille. (お会いできて光栄です、お嬢さん。)」 「Tres ceci. (こちらこそ。)」 スムーズな会話のやり取りに 語学に疎い輩は唖然としている。 「この資料、コピーしても良いか?」 「構いません」 大門の問いかけに、桐生は静かに頷いた。 「よし。じゃあ全員聞き込みを開始してくれ」 大門の号令に、桐生を含めた全員が 一斉に刑事部屋を後にした。 |