[24] 桐生 合流

「お早う御座います、皆さん」

翌朝、刑事部屋に颯爽と笑みを浮かべて
桐生が現れた。
松田は苦虫を潰した様な表情を浮かべている。

「…誰?」
「一兵、お前の前任」
「あぁ、噂のインターポールか。
 俺はSWAT出身だが」
「桐生です。リ・ュ・ウ!」

挨拶もそこそこに、
桐生は大門に1冊のファイルを手渡した。

「これは?」
「今、俺が追っているヤマなんですが…」

資料にざっと目を通し、大門は軽く頷いた。

「ペイの大物取引か…」
「えぇ」

真剣な眼差しで桐生は言った。

「近々 この近辺で行われると云う情報迄は
 入手出来たんですが…。
 しかし…」
「確かにお前さん一人で請け負えるヤマじゃないな。
 大さん、此処は一つ…」

谷の意見に大門は相槌を打った。

* * * * * *

「お! 久々にリュウと組むか!!」
「ヘマしなさんなよ、リュウ」
「リキさんもゲンさんも、腕鈍って無いでしょうね?」

悪態を吐く桐生に、
源田は軽く拳骨を食らわせた。

「で、さっきから気になってたんだけど。
 其処の美女、誰?」
「沢渡 咲樹さん。
 大門軍団の紅一点っすよ、リュウさん」

北条はそう言うと、咲樹にウィンクして見せた。

「へぇ…。華やかになったもんだね、軍団も」
「でしょ?」

桐生は得意のフランス語で
気障に挨拶する。

「Nous pouvant se reunir, il est honneur, la fille.
 (お会いできて光栄です、お嬢さん。)」
「Tres ceci. (こちらこそ。)」

スムーズな会話のやり取りに
語学に疎い輩は唖然としている。

「この資料、コピーしても良いか?」
「構いません」

大門の問いかけに、桐生は静かに頷いた。

「よし。じゃあ全員聞き込みを開始してくれ」

大門の号令に、桐生を含めた全員が
一斉に刑事部屋を後にした。

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SITE UP・2005.03.16 ©森本 樹

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