| Perfect Crime・3 |
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「闇雲に探しても始まらん。 ジョーが居るらしい場所を絞ろう」 大門の声に全員が集まる。 「ジョーが今回の事件に 何らかの関係が有るとしたら…」 「居るのはその周辺、ですよね?」 「現場、何処だった…ゲン?」 「京浜埠頭。間違いない」 「あの辺、倉庫が多かったな。 冷凍の…」 鳩村の言葉に大門の脳裏には嫌な映像が流れた。 「冷凍室、か?」 「大さん…。拙いですな。 ジョーが行方をくらまして2日…」 「拙いなんてモンじゃないっすよ、おやっさん…」 松田が珍しく冷や汗をかいている。 「下手すらジョーの奴…」 「京浜埠頭の倉庫、 片っ端から調べるんだ!」 「はい!!」 頼もしき部下達は 足早に埠頭へと向かう。 大門もまた、源田の運転するサファリに乗り込んだ。 「ジョー…」 自分達は信じている。 お前の無実を。 大門は心の中でそう呟いていた。 顔面は既に真っ白だった。 おぼろげな目で周囲を見渡す。 既に動く力も残っていなかった。 『寒い…。眠い……』 疲労はピークを超えていた。 『団長…。団長……』 声も出せない。 そんな力など、当に無い。 『俺…死ぬのかな…?』 ぼんやり、諦めの気持ちが滲む。 『死にたく…ない…』 震える体が、精一杯戦っている。 こんな所で終われない。 『助け…て……』 意識が遠退いていく。 もう、感覚さえも無い。 『だん…ちょ……』 その意識が完全に閉じかけた時だった。 「ジョー!!」 外から確かに自分を呼ぶ声が聞こえた。 幻聴ではない。 これは紛れもなく…。 「だん…ちょ……う……」 北条は懸命に体を動かし、 弱々しくだが扉を叩いた。 「此処…です…。 団長……」 カン…カン…… 「?」 ドアを叩く音。 大門の耳に、微かだが届いた。 「此処か!」 大門は扉に近付いた。 外付けの鍵が掛かった扉。 この中に北条が居るのか…? 「リキ! リキ!!」 近くに居る松田を呼び、 二人掛かりで鍵を外す。 扉を思い切り開くと 冷気が全身を刺した。 「……」 目を凝らすと、倒れている一人の男。 それは…。 「ジョー!!」 急いで抱き上げると その体温の低さにゾッとした。 「ジョー! ジョーッ!!」 何度も叫び、頬を打つ。 「眠るんじゃない! ジョーッ!!」 大門の呼び掛けに 北条は微かだが目を開いた。 「だん…ちょ……」 その呼び掛けに、彼は反応した。 |